ヴィスコンティ スフォルツァ版タロットでは大アルカナカードのⅩⅦ 星のカードは、ボッティチェリ（Sandro Botticelli）の春（La Primavera）が使われていてお客様にも一目でウィッシュカードだと分かるようになっています。

現代占星術でもチラチラと顔を見せる恒星です。近頃は恒星占星術も見直されているようで、クラシック占星術を研究している者としては嬉しい話でございます。

「還暦今語８」でドボルニコフ将軍の事を占うのに、恒星占星術を使ってみました。

アスペクト重視の現代占星術では生まれた時間が分からないと月陰の位置が特定できなくて、詳細な情報が得られにくいです。

古典占星術の技法ですが、月陰以外の惑星と恒星の位置を上手く組み合わせれば、かなり情報が得られます。

昔から言われているロイヤルスター（王家の星）があります。

東の王：アルデバラン

北の王：レグルス

西の王：アンタレス

南の王：フォーマルハウト

よく使う恒星を星座毎に箇条書きにします。

他にも沢山ありますが、使える使えないなど諸説あるので一部だけです。

所属星座と星座記号。

名称（日本語、英語）、※星座内度数、※※配当惑星、備考の順です。

おひつじ座♈

デネブ・カイトス、ディフダ（Difda）

2度 土星

アルゲニブ（Algenib）

9度 火星 水星

アルフェラツ（Alpheratz）

15度 木星 金星

おうし座♉

ミラク（Mirach）

0度 金星

ハマル（Hamal）

7度 火星 土星

アルマク（Almach）

14度 金星

カプト・アルゴル（Caput Algol）

26度 木星 土星 最凶

アルシオーネ（Alcyone）

29度 火星 月陰

ふたご座♊

✴️アルデバラン（Aldebaran）

10度 火星 水星 木星

🌟東のロイヤルスター

リゲル（Rigel）

16度 火星 木星 土星

ベラトリックス（Bellatrix）

20度 火星 水星

カペラ（Capella）

21度 火星 水星

ミンタカ（Mintaka）

22度 水星 木星 土星

エルナス（El nath）

22度 火星 水星

アルニラム（Alnilam）

23度 水星 木星 土星

ベテルギゥス（Betelugeze）

28度 火星 水星

メンカリナム（Menkalinam）

29度 水星 木星 金星

かに座♋

シリウス（Sirius）

14度 月陰 火星 木星

カノプス（Canopus）

15度 月陰 火星 木星 土星

カストール（Castor）

20度 火星 水星 木星 金星

ポルックス（Pollux）

24度 月陰 火星

プロキオン（Procyon）

25度 火星 水星 木星

しし座♌

アルファード（Alphard）

27度 太陽 木星 金星 土星

✴️レグルス（Regulus）

29度 火星 木星

🌟北のロイヤルスター

おとめ座♍

ゾスマ（Zosma）

11度 金星 土星

デネボラ（Denebola）

22度 火星 水星 金星 土星

てんびん座♎

ヴィンデミアトリックス（Vindemiatrix）

10度 水星 金星 土星

スピカ（Spica）

24度 火星 水星 木星 金星

アークトゥルス（Arcturus）

25度 火星 木星 金星

さそり座♏

アルフェッカ（Alphecca）

12度 火星 水星 金星

ブングラ（Bungula）

29度 木星 金星

いて座♐

✴️アンタレス（Antares）

10度 火星 木星 金星

🌟西のロイヤルスター

サビク（Sabik）

17度 木星 金星 土星

ラスアルハゲ（Ras al hague）

23度 金星 土星

やぎ座♑

ヴェガ（Wega）

15度 水星 木星 金星 土星

みずがめ座♒

アルタイル（Altair）

2度 火星 水星 木星

デネブ・アルゲジ（Deneb algedi）

23度 木星 土星

うお座♓

✴️フォーマルハウト（Formalhaut）

3度 水星 金星

🌟南のロイヤルスター

デネブ・アディゲ（Deneb Adige）

5度 水星 金星

アケルナー（Achernar）

15度 木星

マルカブ（Markab）

23度 火星 水星

シュアト（Scheat）

29度 火星 水星 土星

恒星の使い方については占い師の先生方でそれぞれ独自のものがあります。

普通はネイタルチャートやホラリー占星術の読解に使います。

感受点のようにピンポイントで読むのが基本ですが、等級の高いものはオーブが存在するという説もあります。

興味のある方は研究されてみては如何でしょうか。

※星座内の度数については諸説があります。

※※配当惑星については諸説があります。

恒星については記載した数の数倍のものを研究しており、順次添削の予定です。